カワヨシノボリ不明型採集記@福井県 水族館3館探訪

どうも、サビぬきです。
今回のターゲットはカワヨシノボリ不明型。
福井県南部に分布する個体群がターゲットです。

この集団は以前にも狙ったことがあるものと同じ集団なのですが、今回はどちらかといえば、それに付随するイベントの存在が大きかったかもしれません。

前半は2つの水族館、後半に期間限定、大学祭での水族館。

これらの探訪に、ヨシノボリ遠征をくっつけた……みたいなところが今回の遠征の実態です。
どちらかといえば、今回は水族館のほうがメインかもしれません!

早朝、糸魚川の海岸からスタート。(多分ヒスイではない)

1館目 魚津水族館

2回目。魚津水族館。

魚津水族館を訪れたのは2回目。
国内の広範囲で見られる、いわゆる「普通種」のヨシノボリを全種展示している水族館です。

今回はそれに加え、期間限定の企画展示で「寿司展」も開催されていたため、(割と強引に)旅程に組み込みました。

2025/11/3までの企画展示でした。
(現在は終了)

ヨシノボリだヨ!全員集合!

ここは各種ヨシノボリを大型水槽で広々と展示しているのが魅力です。
湧水水槽のルリヨシノボリ。
トミヨと一緒に展示されています。
オオヨシノボリ。超大型水槽で広々と展示されています。
オオヨシノボリの小型個体。
小型でも、胸鰭の黒斑と、尾柄部の同定形質はよく目立ちます。

魚津のヨシノボリたち、今回も伸び伸び過ごしていました。

寿司展

今回、富山県を訪れた主な目的の一つです。お寿司だいすき!
えびだいすき!
モロトゲアカエビ。きじえびのほう。
高級食材!のどぐろ 店で頼むと結構高い……
握りになる前はこんなお姿をしているのですね。
寿司ネタとしては、ちょっとレアだと思っています。
学生時代はしょっちゅう釣っていました。
寿司ネタとしては、ちょっとレアだと思っています。
学生時代はしょっちゅう釣っていました。
かんぱち!ブリよりちょっとさっぱり。
見た目はよく似てますが、口の形状と頭部の模様で見分けます
頭部の模様はヨシノボリにも通ずるデザインかも……?
富山湾といえば!ブリ!
頭部の模様がヨシノボリっぽくないほう。
2025年は比較的安かったですね。

握りの姿と生きてる姿。
おいしいお寿司の元ネタがこんな感じと、その場で比較して見られるのは新鮮かもしれません。

リュウグウノツカイ

富山湾は深海魚でも有名です。
リュウグウノツカイの剥製展示は、魚津水族館の目玉展示の一つといえるでしょう。

リュウグウツカイ(剥製)
リュウグウノツカイの標本と解説

そのほかのお魚

カマツカ、ミナミアカヒレタビラ、ヤリタナゴ

ヨシノボリと一緒に見かけがちな淡水魚も見どころです。
特にミナミアカヒレタビラは富山県では県条例で捕獲が禁止されています。

石川県や福井県では、特に制限はありません。

ニホンイトヨ
ヤマメ
イワナ

魚津水族館。
ヨシノボリのほかにも魅力的な淡水魚がたくさん展示されています。

ところで、寿司が食べたくなってきましたね。

富山の寿司

富山といえば、寿司。
来たからには食べていきましょう!

2館目 ひみラボ水族館

今回の遠征では、もう1館寄りたいところが。

氷見市にあるひみラボ水族館。
富山大学との連携施設です。

氷見に生息する淡水魚の紹介。
ヨシノボリもばっちりいるようです。

氷見のヨシノボリ

富山のハゼたち。トウヨシノボリとカワヨシノボリが展示されていました。

富山県のトウヨシノボリ、カワヨシノボリも、いずれしっかり狙ってみたいと思っています。
今回は福井県優先。

富山のトウヨシノボリ。いわゆる北日本系と呼ばれるタイプだと思われます。
♀はこんな感じ。回遊はしていそう。
カワヨシノボリ♂ 富山県産は日本海側の分布東限です。見た目はスタンダードな無斑型に見えます。
カワヨシノボリ♀ ♀はどの型も似たように見えますね。

見た目は、福井県のものととくに変わらない印象ですね。

淡水魚カード的なものがあったのも見どころです。
もちろん、ヨシノボリもありました。

富山ではクロやルリが珍しいらしい。この2種は和歌山ではよく見かけます。

地域によって多い種類が違うのも、ヨシノボリの魅力ですね。

よく見る特定外来生物

また、この施設では許可をとって特定外来生物である、オオクチバス(ブラックバス)とブルーギルも展示されていました。

オオクチバス 特定外来生物。この施設の個体は比較的人なれしているようです。

妙に人なれしているオオクチバス。
人が近づくと餌をねだるようで、真横の写真を撮るのが難しかったです。

ブルーギル 特定外来生物。こちらは比較的撮りやすかったです。

どちらもヨシノボリを採集しているよく見かけがちな特定外来生物です。
在来魚に対する捕食圧が高い魚種なので、できれば駆除推奨とされますが、このように水槽で見る姿は何度見ても新鮮ですね。(許可がいるので)

天然記念物 イタセンパラ

氷見にはイタセンパラが分布していることも有名です。

富山県を代表する希少淡水魚のひとつであり、この施設の目玉展示ともいえるでしょう。

イタセンパラの保護に関連する資料も充実していました。

どなたでも保全が可能らしい。
2枚貝を覗くイタセンパラ。

イタセンパラを見た後は、今回の遠征の主要な目的地となる福井県へ向かいました。

福井県へ

途中、南越前町で休憩。
トマト入り、越前塩の塩ラーメン!

嶺南、再び

翌朝は嶺南エリア方面からスタート。

高浜のポケふた、再び。

今回採集を行ったのは、前回の福井県遠征で訪れた川の別ポイントです。

早速良さそうな川です。なお、天候はあいにくの雨。
カワヨシノボリはたくさん採れます。本命がたくさん採れると楽しいですね。
カワヨシノボリ不明型♂ 福井県産
カワヨシノボリ不明型♀ 福井県産
小型個体は数多くみられました。
水中写真。カワヨシノボリ不明型。

池へ

その後、前回は行かなかった池のあるポイントへ向かいました。

推定シマヨシノボリ。小型個体。
推定シマヨシノボリ。尾柄部の斑紋がオオヨシノボリっぽいですが、頬にミミズ状斑があるような気がします。
推定クロヨシノボリ。ハの字斑と、胸鰭基底部に三日月模様が見える気がします。

とはいえ、小型個体は特徴が判然とせず、種の判別が難しいですね。
確実ではないと思います。

なお、この池はすぐ下に川があり、そこにはシマヨシノボリが数多く暮らしています。
池にはなだらかなスロープ状になっているため、陸封型ではないかもしれません。

シマヨシノボリ。福井県では定番中の定番種。

この後、昼食をとりました。

福井といえば鯖。というわけでサバカツ丼。福井に来ると毎度頼むメニューです。

福井県立大学 県大水族館

実はこの日は、福井県立大学の学際の日。
学祭限定企画で、水槽展示がありました。

去年の学際展示では「大ヨシノボリ展」があった京都大学に行きましたが、今年はそれを福井県立大学にしてみた 的な感じです。

2025 白樫祭 - 常設企画
目次

そして、十数年前の話になりますが、実は私の母校でもあったりするとかなんとか……

海浜自然センターとのコラボになったらしい。

海水コーナー

海辺の町にある大学なので、基本的には海水魚が中心です。
私も、学生時代は海釣りに明け暮れていた時代がありました。

和歌山の海水魚をテーマにした水槽
ソラスズメダイ。実は水槽内でこの発色を維持するのは難しく、黒ずみやすいです。
しかしこの個体はよく発色しているので、きっと管理が良いのでしょう。
キンチャクダイyg

カニコーナー

なんか一角にやたらと異彩を放つエリアが。

スベスベマンジュウガニ。この名前で毒持ち。
ワタリガニと呼ばれるグループのカニ各種。当時はおいしく頂いてました。
近年細分化されたサワガニの仲間もばっちり網羅。

どうやらカニ類について造詣の深い部員がいるようで、なかなか興味深い展示でした。
中でもガザミ類とサワガニ類はその多様性から、私も少し興味があるグループです。

メナガガザミと、伊豆や千葉などで見られる青いタイプのサワガニとか、ちょっと興味ありますね。

私個人的には、このくらいムチャクチャしたほうがたのしい と経験上思っています。

淡水コーナー

実は淡水エリアもあったのに気付くのが遅れました。
どっちかっていうと私の守備範囲的にはこちらが本命になります。

ネイチャーアクアリウム×クロヨシノボリ の水槽。この組み合わせ良いですね。
ニューパールグラスとウィローモスの草原にクロヨシノボリが映えます。
ルリヨシノボリも展示されていました。福井県での分布はやや局所的な印象があります。
シンプルだけど好きな展示ですね。
福井県外の淡水魚も展示している模様

淡水コーナー、本来であればもう少しじっくり撮りたかったのですが、同行者の都合により早期撤退することに。

ヨシノボリの話と、現在の部活動の様子の話ができた点は収穫でした。

実は十数年前、私はこの部の創設メンバーのうちの一人だったりするのですが、当時とは活動内容が大きく様変わりしていたようでした。

当時はどちらかといえば釣り部としての側面が強く、生物部要素はどちらかといえば添え物 という位置づけだったのですが、現在ではほとんど生物部と言える状態だと思いました。
そのうえで、採集方法の一つとして釣りもする といった位置づけになっているようです。

当時の釣りポイント。夕マヅメでアツい時間帯かも。最後に立ち寄ってから、愛知へ向かいました。

学祭を後にして、愛知県へと向かいます。

愛知県へ

福井県から愛知県へ抜け、翌朝に静岡県で採集し、関東へ戻る……というなかなかの大型プランです。

愛知県 刈谷SAにて。
この日の晩は担々麺。

刈谷SAには温泉もあるため、今回のような長距離遠征ではたすかる存在だと思います。

なお、今回は愛知県は通過点。そのまま静岡県へと向かいます。

静岡県へ

静岡県側の、分布域東限となるであろう、ある水系のカワヨシノボリが今回の狙いです。
福井からただ帰るのもったいなかったので、帰り道に組み込んじゃいました。

最初の川

シマヨシノボリ 静岡県産
オオヨシノボリ 静岡県産

しかし狙いのカワヨシノボリが採れません。
別のエリアに移動します。

途中で煮干しラーメンを補給。

二本目の川

ターゲットの川へ。
採れた……のはシマヒレヨシノボリ。

早速採れましたが、シマヒレヨシノボリ。ターゲットのカワヨシノボリではありません。
なお、静岡県のシマヒレヨシノボリは、外来集団と考えられています。

このポイントでしばらく採集を続けましたが、他にシマヨシノボリは入るものの、カワヨシノボリは入りませんでした。

シマヒレヨシノボリ♂ 静岡県産
シマヒレヨシノボリ♀ 静岡県産
緩やかな流れの河川でしたが、結構な数が見られました。
シマヨシノボリ♂ 静岡県産
カマツカ

髭がやや長いように見えますが、分布域としてはカマツカになるようです。

この川でもカワヨシノボリは見つかりませんでした。

別の川に向かいます。

三本目の川

日没が近づきつつあり、この川でもカワヨシノボリを探しましたが、採れたのはオオヨシノボリばかり。

結局、この水系ではカワヨシノボリを捕らえることはできませんでした。
なかなか難しいみたいですね。

オオヨシノボリ♂ 静岡県産 結露でちょっと撮影が大変。
オオヨシノボリ♀
オオヨシノボリ♀ このエリアでは小型個体が多くみられました。

そんなわけでタイムアップ。
最後に、静岡で

ごま鯖とアジのたたきご飯。

今回は水族館メイン

というわけで、今回は北陸地方の3つの水族館を訪れました。
「魚津水族館」「ひみラボ水族館」と、福井県立大学の大学祭の企画展示「遊狩漁部×海浜自然センター 水族館」。

新潟経由で富山・福井を目指し、愛知経由で静岡を回って帰るという、なかなか大型なプランでもありました。年1ぐらいでやってみるのもよさそうですね。

カワヨシノボリ不明型♂ 福井県産
カワヨシノボリ不明型♂ 福井県産
カワヨシノボリ不明型♀ 福井県産
最初の個体を黒背景撮影

静岡最東限のカワヨシ……はなかなか険しい道のりになりそうです。

シマヒレヨシノボリ♂ 静岡県産

あとシマヒレヨシノボリに関しては、背景暗いほうが圧倒的にきれいに撮れますね……。
学びを得ました。

それでは、次回の更新をお楽しみに!

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