日本全国に分布するヨシノボリの見分け方や飼い方など、ヨシノボリ属魚類に関連するあらゆる情報を網羅したサイトです。随時、更新中です!
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ヨシノボリ図鑑
日本産ヨシノボリ全種を網羅した図鑑です。
ヨシノボリの捕まえ方
ヨシノボリの捕まえ方を紹介します。
ヨシノボリの飼い方
ヨシノボリの基本的な飼い方です。
採集紀行
ヨシノボリ採集の旅日記。
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各種の写真一覧です。投稿も受け付けてます。
よもやま話
ヨシノボリに関する雑記です。
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ヨシノボリとは?
「ヨシノボリ」とは、日本中あちこちの川や池に暮らす小さなハゼ科の淡水魚です。
江戸前の天ぷらで有名なあの「ハゼ」の仲間です。
ヨシノボリは珍しい魚ではありません。
何かしらの種類はあなたの近所の池や川などにも、きっと棲んでいることでしょう。
気づいていないだけで、とても身近な小魚です。
ヨシノボリの特徴
ヨシノボリには様々な種類がいますが、どの種類にも共通して見られる特徴は「吸盤のような腹鰭」と「両目の間の赤いV字バンド」です。
この2つの特徴を満たしている魚がズバリ、「ヨシノボリ」です。
様々な種類がいる
日本全国にヨシノボリ属魚類は現在20種類分布している と考えられています。
全国各地に広く分布し比較的見つかりやすいものから、特定の地域にしか分布しない「地域限定」のようなものもおり、大変奥が深い淡水魚です。
まだ細分化できる可能性がある種類もおり、もしかすると今後もっともっと増えていくかもしれません。
本サイトのヨシノボリ図鑑 では日本産ヨシノボリ属魚類全種の解説と、見分け方を紹介しています。
ヨシノボリの基本情報
分類 | スズキ目ハゼ亜目ハゼ科オクスデルス亜科ヨシノボリ属 |
---|---|
分布 | 日本全国各地の河川及び湖沼 国外ではアジアの温帯・熱帯域に広く分布 |
全長 | ふつう5cm程度 種類により10cm超のものも |
食性 | 肉食寄りの雑食性 水生昆虫、藻類等を捕食 |
生活史 | 両側回遊型(川で産卵・孵化後海で育ち、川に戻ってくるタイプ)と、 陸封型(一生を河川・湖沼で過ごすタイプ)の2タイプが存在 |
学名一覧と簡易的な特徴
- カワヨシノボリ Rhinogobius flumineus
- 色彩、斑紋的特徴は不定。胸鰭分枝条数17以下であれば本種。河川中~上流域を中心に分布。西日本では普通種。
- シマヨシノボリ Rhinogobius nagoyae
- 頬に赤いミミズ状の縞模様がある。海に注ぎこむ河川下流域を中心に分布。海沿いの地域では普通種。
- オオヨシノボリ Rhinogobius fluviatilis
- 胸鰭の付け根にコンマ(’)状、尾鰭の付け根にI字状の黒斑を持つ。海に注ぎこむ河川上流域を中心に分布。日本産ヨシノボリ属最大種。
- ルリヨシノボリ Rhinogobius mizunoi
- 頬に青く輝く斑点を持つ。尾鰭の付け根には「ハ」の字を90度横倒しにした黒斑を持つ。海に注ぎこむ河川上流域を中心に分布。渓流域を好む傾向がある。
- クロヨシノボリ Rhinogobius bruneus
- 頬は赤い斑点が入ることが多い。尾鰭の中央に点列模様が入る。尾鰭の付け根には「ハ」の字を90度横倒しにした黒斑を持つ。海に注ぎこむ河川上流域を中心に分布。ごく浅く、細い河川を好む傾向がある。
- クロダハゼ Rhinogobius kurodai
- 関東地方固有種。下顎が突出し、背鰭は♂♀ともに丸みを帯びる。♂の尾の付け根には橙色斑が入ることが多い。河川下流域~溜め池などの止水域を中心に分布。関東では普通種。
- シマヒレヨシノボリ Rhinogobius tyoni
- 関西~瀬戸内海沿岸域固有種。下顎が突出し、背鰭は♂♀ともに丸みを帯び、第2背鰭に縞模様が入る。尾鰭の下端部が赤く染まる。河川下流域~溜め池などの止水域を中心に分布。西日本では普通種。
- ビワヨシノボリ Rhinogobius biwaensis
- 琵琶湖固有種。下顎が突出し、背鰭は♂♀ともに丸みを帯びる。♂の第2背鰭は非常に長く伸長する。普段は琵琶湖の奥深くで過ごしているが、毎年初夏になると一斉に接岸する。
- トウカイヨシノボリ Rhinogobius telma
- 東海地方固有種。下顎が突出し、背鰭は♂♀ともに丸みを帯びる。背鰭に2本の縦線が入る。河川下流域~溜め池などの止水域を中心に分布。最大でも4cm程度と小型。
- オガサワラヨシノボリ Rhigobius ogasawaraensis
- 小笠原諸島固有種。外観はクロヨシノボリに非常によく似る。胸鰭の付け根に黒斑を持ち、尾鰭の付け根の「ハ」の字を90度横倒しにした黒斑がやや太いことで区別可能。
- ヤイマヒラヨシノボリ Rhinogibius yaima
- 石垣島、西表島固有種。他のヨシノボリ比べ扁平な体型をしており、赤いV字バンドが太い。ケンムンヒラヨシノボリによく似るが、第1背鰭を倒しても第2背鰭に届かない点でケンムンヒラヨシノボリと区別可能。
- ケンムンヒラヨシノボリ Rhinogibius yonezawai
- 大隅諸島、奄美諸島、沖縄地方固有種。他のヨシノボリ比べ扁平な体型をしており、赤いV字バンドが太い。ヤイマヒラヨシノボリによく似るが、第1背鰭を倒すと第2背鰭に届く点でヤイマヒラヨシノボリと区別可能。
- イリオモテパイヌキバラヨシノボリ Rhinogibius aonumai aonumai
- 西表島固有種。キバラヨシノボリから細分化された西表島の個体群。外観はキバラヨシノボリに酷似するが、腹鰭軟条の分枝が多い傾向にあることで区別可能とされる。
- イシガキパイヌキバラヨシノボリ Rhinogibius aonumai ishigakiensis
- 石垣島固有種。キバラヨシノボリから細分化された石垣島の個体群。外観はキバラヨシノボリに酷似するが、腹鰭軟条の分枝が少ない傾向にあることで区別可能とされる。
ヨシノボリを捕まえてみよう
ヨシノボリに出会うには、自分で捕まえてみるのが一番です。
ヨシノボリは比較的捕獲しやすい魚であり、(種類を選ばなければ)子供でも捕まえることができます。
大自然にくり出して、ヨシノボリの捕獲に挑戦してみましょう。
筆者がヨシノボリの採集に行った記録も残しています。
全国各地津々浦々、ヨシノボリを求めてぶらり旅。
もしよろしければ、そちらもぜひご覧ください。
ヨシノボリを飼ってみよう
捕まえたヨシノボリは、ご家庭での飼育も容易です。
水槽の底をぴょこぴょこと動き回る姿は見ていて飽きません。
愛嬌のある顔つきで、比較的人にも良く慣れます。
意外と観賞魚としても、面白みのある魚です。
金魚と同じくらい、ペットフィッシュとしてのポテンシャルも秘めている・・・かもしれません。
ヨシノボリを捕まえたら少しだけ持ち帰り、飼ってみるのも面白いでしょう。
本サイトではそのヨシノボリの飼い方・持ち帰り方も紹介しています。