ヨシノボリは、日本全国各地に暮らす小型のハゼの仲間です。
たくさんの種類がおり、どの種も見た目はよく似ています。
このサイトではヨシノボリの見分け方や捕まえ方、飼い方について、
わかりやすく解説しています。

よくわかる!日本のヨシノボリ

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ルリヨシノボリ
カワヨシノボリ
トウヨシノボリ
シマヨシノボリ
オオヨシノボリ
クロヨシノボリ
クロダハゼ
シマヒレヨシノボリ
カズサヨシノボリ
オウミヨシノボリ
ビワヨシノボリ
トウカイヨシノボリ
アヤヨシノボリ
アオバラヨシノボリ
ケンムンヒラヨシノボリ
ヤイマヒラヨシノボリ
イリオモテパイヌキバラヨシノボリ
イリオモテパイヌキバラヨシノボリ
オガサワラヨシノボリ
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日本全国に分布するヨシノボリの見分け方や飼い方など、ヨシノボリ属魚類に関連するあらゆる情報を網羅したサイトです。随時、更新中です!

メインコンテンツ

ヨシノボリ図鑑

日本産ヨシノボリ全種を網羅した図鑑です。 

ヨシノボリの捕まえ方

ヨシノボリの捕まえ方を紹介します。

ヨシノボリの飼い方

ヨシノボリの基本的な飼い方です。

採集紀行

ヨシノボリ採集の旅日記。

ギャラリー

各種の写真一覧です。投稿も受け付けてます。

よもやま話

ヨシノボリに関する雑記です。


最新投稿記事

クロダハゼ?採集記@埼玉県南部
埼玉県でのクロダハゼ採集記録です。今回の水系の個体は、ややばらつきが大きく怪しい感じもします。また同行者の希望で、ムサシノジュズカケハゼなども狙いました。
和歌山県遠征後日譚 シマヒレヨシノボリとシマヨシノボリのその後
和歌山県遠征のその後のお話です。シマヒレヨシノボリとシマヨシノボリ、少しずつ仕上がってきました。オオカナダモ的な何かと、和歌山ラーメンについても少々語ります。
カワヨシノボリ赤石型
カワヨシノボリ赤石型は静岡県の一部地域で見られるカワヨシノボリの一型です。背鰭や尻鰭の乳白色の縁取りが斑紋型に比べやや広いようですが、無斑型との識別は困難です。
カワヨシノボリ富士型
カワヨシノボリ富士型は山梨県と静岡県の一部地域で見られるカワヨシノボリの一型です。♂でも背鰭が丸く、全体的に渋めの色彩が特徴です。
カワヨシノボリ壱岐佐賀型
カワヨシノボリ壱岐佐賀型は佐賀県と長崎県で見られるカワヨシノボリの一型です。流水性ですが♂の背鰭が丸く、尾の付け根に橙色斑が見られるのが特徴です。

ヨシノボリとは?

「ヨシノボリ」とは、日本中あちこちの川や池に暮らす小さな淡水魚です。
江戸前の天ぷらで有名なあの「ハゼ」の仲間です。

ヨシノボリ
こちらがヨシノボリ。(カワヨシノボリ)
地域によって棲んでいる種類や色形が異なります。
マハゼ
こちらがマハゼ。いわばザ・ハゼ。
天ぷらの材料になるのはこっち。

ヨシノボリは珍しい魚ではありません。

何かしらの種類はあなたの近所の池や川などにも、きっと棲んでいることでしょう。
気づいていないだけで、とても身近な小魚です。


ヨシノボリの特徴

ヨシノボリには様々な種類がいますが、どの種類にも共通して見られる特徴は「吸盤のような腹鰭」「両目の間の赤いV字バンド」です。
この2つの特徴を満たしている魚がズバリ、「ヨシノボリ」です。

顔の赤バンド
両目の間に赤いV字バンド。
腹部の吸盤
お腹に吸盤。

様々な種類がいる

日本全国にヨシノボリ属魚類は現在20種類分布している と考えられています。

全国各地に広く分布し比較的見つかりやすいものから、特定の地域にしか分布しない「地域限定」のようなものもおり、大変奥が深い淡水魚です。

まだ細分化できる可能性がある種類もおり、もしかすると今後もっともっと増えていくかもしれません。

本サイトのヨシノボリ図鑑 では日本産ヨシノボリ属魚類全種の解説と、見分け方を紹介しています。


ヨシノボリの基本情報

クロヨシノボリ 和歌山県産
分類スズキ目ハゼ亜目ハゼ科オクスデルス亜科ヨシノボリ属
分布日本全国各地の河川及び湖沼
国外ではアジアの温帯・熱帯域に広く分布
全長ふつう5cm程度
種類により10cm超のものも
食性肉食寄りの雑食性
水生昆虫、藻類等を捕食
生活史両側回遊型(川で産卵・孵化後海で育ち、川に戻ってくるタイプ)と、
陸封型(一生を河川・湖沼で過ごすタイプ)の2タイプが存在

学名一覧と簡易的な特徴

  • カワヨシノボリ Rhinogobius flumineus
    • 色彩、斑紋的特徴は不定。胸鰭分枝条数17以下であれば本種。河川中~上流域を中心に分布。西日本では普通種。
  • シマヨシノボリ Rhinogobius nagoyae
    • 頬に赤いミミズ状の縞模様がある。海に注ぎこむ河川下流域を中心に分布。海沿いの地域では普通種。
  • オオヨシノボリ Rhinogobius fluviatilis
    • 胸鰭の付け根にコンマ(’)状、尾鰭の付け根にI字状の黒斑を持つ。海に注ぎこむ河川上流域を中心に分布。日本産ヨシノボリ属最大種。
  • ルリヨシノボリ Rhinogobius mizunoi
    • 頬に青く輝く斑点を持つ。尾鰭の付け根には「ハ」の字を90度横倒しにした黒斑を持つ。海に注ぎこむ河川上流域を中心に分布。渓流域を好む傾向がある。
  • クロヨシノボリ Rhinogobius bruneus
    • 頬は赤い斑点が入ることが多い。尾鰭の中央に点列模様が入る。尾鰭の付け根には「ハ」の字を90度横倒しにした黒斑を持つ。海に注ぎこむ河川上流域を中心に分布。ごく浅く、細い河川を好む傾向がある。
  • クロダハゼ Rhinogobius kurodai
    • 関東地方固有種。下顎が突出し、背鰭は♂♀ともに丸みを帯びる。♂の尾の付け根には橙色斑が入ることが多い。河川下流域~溜め池などの止水域を中心に分布。関東では普通種。
  • シマヒレヨシノボリ Rhinogobius tyoni
    • 関西~瀬戸内海沿岸域固有種。下顎が突出し、背鰭は♂♀ともに丸みを帯び、第2背鰭に縞模様が入る。尾鰭の下端部が赤く染まる。河川下流域~溜め池などの止水域を中心に分布。西日本では普通種。
  • ビワヨシノボリ Rhinogobius biwaensis
    • 琵琶湖固有種。下顎が突出し、背鰭は♂♀ともに丸みを帯びる。♂の第2背鰭は非常に長く伸長する。普段は琵琶湖の奥深くで過ごしているが、毎年初夏になると一斉に接岸する。
  • トウカイヨシノボリ Rhinogobius telma
    • 東海地方固有種。下顎が突出し、背鰭は♂♀ともに丸みを帯びる。背鰭に2本の縦線が入る。河川下流域~溜め池などの止水域を中心に分布。最大でも4cm程度と小型。
  • オガサワラヨシノボリ Rhigobius ogasawaraensis
    • 小笠原諸島固有種。外観はクロヨシノボリに非常によく似る。胸鰭の付け根に黒斑を持ち、尾鰭の付け根の「ハ」の字を90度横倒しにした黒斑がやや太いことで区別可能。
  • ヤイマヒラヨシノボリ Rhinogibius yaima
    • 石垣島、西表島固有種。他のヨシノボリ比べ扁平な体型をしており、赤いV字バンドが太い。ケンムンヒラヨシノボリによく似るが、第1背鰭を倒しても第2背鰭に届かない点でケンムンヒラヨシノボリと区別可能。
  • ケンムンヒラヨシノボリ Rhinogibius yonezawai
    • 大隅諸島、奄美諸島、沖縄地方固有種。他のヨシノボリ比べ扁平な体型をしており、赤いV字バンドが太い。ヤイマヒラヨシノボリによく似るが、第1背鰭を倒すと第2背鰭に届く点でヤイマヒラヨシノボリと区別可能。
  • イリオモテパイヌキバラヨシノボリ Rhinogibius aonumai aonumai
    • 西表島固有種。キバラヨシノボリから細分化された西表島の個体群。外観はキバラヨシノボリに酷似するが、腹鰭軟条の分枝が多い傾向にあることで区別可能とされる。
  • イシガキパイヌキバラヨシノボリ Rhinogibius aonumai ishigakiensis
    • 石垣島固有種。キバラヨシノボリから細分化された石垣島の個体群。外観はキバラヨシノボリに酷似するが、腹鰭軟条の分枝が少ない傾向にあることで区別可能とされる。
学名未決定の種
  • トウヨシノボリ Rhinogobius sp.“OR”
    • 色彩、斑紋的特徴は不定。♂の尾の付け根に橙色斑が入ることが多いが、確実ではない。胸鰭分枝軟条数が18以上になる点でカワヨシノボリと区別可能。他のどのヨシノボリの特徴にも当てはまらなければ本種の可能性が高い。東日本~東北では普通種。
  • カズサヨシノボリ Rhinogobius sp.“KZ”
    • 千葉県固有種。外観はトウヨシノボリに酷似する。房総半島の河川中~上流域に分布し、♂の背鰭は伸長する。トウヨシノボリと同種とする見解もある。
  • オウミヨシノボリ Rhinogobius sp.“OM”
    • 本来は琵琶湖水系固有種。しかし、移入により全国に拡散している可能性が高いと考えられている。外観はトウヨシノボリに酷似する。♂の尾の付け根に橙色斑が入ることが多く、頬に赤い小斑点が密集する。トウヨシノボリと同種とする見解もある。
  • アヤヨシノボリ Rhinogobius sp.”MO”
    • 奄美諸島、沖縄本島固有種。頬に青く輝く斑点を持ち、尾鰭の中央部にのみ点列模様が入る。海に注ぎこむ河川中~下流域を中心に分布。
  • アオバラヨシノボリ Rhinogobius sp.“BB”
    • 沖縄本島固有種。頬やヒレに特徴的な模様がほとんど入らず、無地。本島北部河川を中心に分布。
  • キバラヨシノボリ Rhinogobius sp.“YB”
    • 奄美諸島、沖縄県固有種。外観はクロヨシノボリに酷似する。体側の黒縦線が不明瞭な点で区別可能とされる。離島にある河川の滝上といった、極めて局限的な分布を示す。

ヨシノボリを捕まえてみよう

ヨシノボリに出会うには、自分で捕まえてみるのが一番です。
ヨシノボリは比較的捕獲しやすい魚であり、(種類を選ばなければ)子供でも捕まえることができます。

大自然にくり出して、ヨシノボリの捕獲に挑戦してみましょう。

筆者がヨシノボリの採集に行った記録も残しています。
全国各地津々浦々、ヨシノボリを求めてぶらり旅。

もしよろしければ、そちらもぜひご覧ください。


ヨシノボリを飼ってみよう

捕まえたヨシノボリは、ご家庭での飼育も容易です。
水槽の底をぴょこぴょこと動き回る姿は見ていて飽きません。

愛嬌のある顔つきで、比較的人にも良く慣れます。
意外と観賞魚としても、面白みのある魚です。

金魚と同じくらい、ペットフィッシュとしてのポテンシャルも秘めている・・・かもしれません。

ヨシノボリを捕まえたら少しだけ持ち帰り、飼ってみるのも面白いでしょう。

本サイトではそのヨシノボリの飼い方・持ち帰り方も紹介しています。

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