9月の遠征、第三弾は徳島県。
時系列的には、群馬の後、山形の前。
実はこの週、かつての釣り仲間と7年ぶりに淡路島に集合して、久方ぶりの釣り三昧。
そしてその解散後、バスで徳島方面に向かい、採集プランにシームレス移行・・・という欲張りコースでした。
徳島に来たもう一つの目的として、ヨシノボリの絡む食文化「じんぞくたらいうどん」を絶対に食べておきたかった というものがあります。
遠征の日程上は淡路島での釣り仲間との再会がメインで、徳島は実はサブ・・・的な位置づけだったりします。
3泊4日で、淡路で2泊、徳島で1泊。
四国地方への遠征は、かなり久しぶりです。
ン年ぶりの釣り三昧。
学生時代はこんなことばかりやっていました。懐かしいですねぇ。みんな思ったよりあんまり変わってなかった。
後半雨に見舞われて、あまり満足のいく釣行とはなりませんでしたが、7年ぶりに開催できただけでもよしといえるでしょう。とてもたのしかったです。
……ですが、このブログはヨシノボリブログ。
個人的&日程的には淡路島編のほうが本編だったりするのですが、ヨシノボリ的には徳島編からが本編。
そんなわけで、徳島編からお送りします。
鳴門海峡を越えて徳島へ
たのしかった旧友との釣行を終え、片付けを済ませたら、バスで徳島に向かいます。
淡路島釣行から徳島ヨシノボリ採集へのシームレスなプラン移行を可能としたのは、淡路島と徳島間を運航している「オニオンバス」の存在です。
まずは、これで淡路島から徳島空港までひとっ飛び。
淡路島の拠点からたまたまバス停が近く、また帰りは徳島空港から1本で帰ることができるという、非常に好立地&好接続。
2つの異なるプランをくっつけた割に、ムダな移動時間が少ないプラン構築でした。
じんぞくとの遭遇
今回のメインターゲットは、どちらかといえばシマヒレヨシノボリ。
徳島県では”じんぞく”の名で知られるカワヨシノボリもあわよくば・・・サブターゲットという感じです。
最初に目をつけていたポイントは、シマヒレヨシノボリがいそうなポイントです。
さっそく、網を入れてみます。
見た目はどちらかといえばシマヒレヨシノボリが好みそうなポイントだったのですが、網に入ったのはカワヨシノボリ。
徳島県では”じんぞく”と呼ばれ、一部地域では古くから食材として親しまれています。
ここで採れるとは思いませんでしたが。
このポイントでカワヨシノボリが採れるのは想定外・・・。
もう少し澄んだ川で見られるものだと思っていました。
ほかに、スジエビとミナミヌマエビ(推定)、スミウキゴリがこのポイントでは見られました。
それでは、別のポイントに向かいます。
シマヒレっぽい何か
徳島県は主にシマヒレヨシノボリの分布エリアであることが知られています。
しかしながら、採れたのはこんな個体。
背鰭の形状や模様にシマヒレらしさを感じますが、顔つきや尾鰭はどちらかといえばトウヨシノボリに近い印象を受ける個体です。
なかなか判断が微妙なところですが、シマヒレヨシノボリ×トウヨシノボリ(あるいはオウミヨシノボリ)との交雑個体の可能性が高いのではないか、と判断しました。
その後しばらく粘りましたが、よさげなポイントが見つからずタイムアップ。
シマヒレ(のようなもの)はこの日は2匹だけの成果となりました。
徳島ラーメン
徳島に来たからには、徳島ラーメンはぜひ押さえておきたいところ。
徳島遠征 2日目
前日は午後からのスタートで、実質1泊2日相当の遠征。
今回はちょっといい感じの温泉宿に泊まりました。
いい感じにくつろげたところで、2日目、行動開始。
空振り!移入ヨシノボリ
徳島に来た理由はもう一つあります。
実は徳島県某所に、移入のビワヨシノボリがいるらしい、という話。
あわよくばそれも狙ってみようと考えていました。
しかしながら結論から言うと、googlemapで見つけた目的のポイントが、たまたま工事中でアクセスできず・・・!やむを得ず撤退。
またタイミングを変えて訪れてみましょう。
本命!じんぞくたらいうどん
徳島に来た最大の理由。
もしかすると採集以上にこちらの優先度が高かったかもしれません。
徳島県の一部地域では古くからカワヨシノボリを食べる文化があり、カワヨシノボリでだしを取ったうどんが食べられる有名なお店があります。
じんぞくたらいうどん と調べるときっと出てくるでしょう。
早速たらいうどんを注文します。
ごりのからあげもあったのでそれも追加。
正直結構高いのでは?と思っていたのですが、意外と予想よりはリーズナブル。
たらいうどんは茹で上がるまで少し時間がかかる(15~20分くらい)ようです。
ですが、その待ち時間の間、店の下にある川に降りることができます。
待ち時間で「じんぞく」が観察できる とのことなので、ちょっと川を覗いてみましょう。
うどん店の下の川
ヨシノボリを撮影していると、15分くらいはあっという間です。
それでは、茹で上がったじんぞくたらいうどんを実食してみましょう。
実食!じんぞくたらいうどん
この地域では、古くからうどんのだしはカワヨシノボリからとるものが伝統的なものとされています。
現在では、お店によってカツオだしなどに切り替えていることが多いようですが、ここ「樽平」さんに関しては伝統的なじんぞくだしで提供しているようです。
そこはかとなく良い意味で川の香りがする、ちょっと独特な風味のだしです。
近くにあったら、通いたい。
ヨシノボリの風味としては、やはり小さいので魚単体の味はそれほど強いものではありません。
ほんのりと、わずかに川の香りがする印象を受けました。
唐揚げも佃煮もおそらく伝統的な味付けのそれと思われ、おいしく頂きました。
カワヨシノボリは西日本の広範囲に分布していますが、その中で清流に棲んでいるものとなると意外と限られるかもしれません。
徳島県の河川に関してはその条件を満たしており、おいしく頂く文化が残ったのでしょう。
出発前にちょこっと採集
その後このエリアを後にして、空港に向かう途中でちょこっと採集。
結局、最初に見つけたポイントが一番勝率が高そうなポイントでした。
前日よりもなぜか水位が減っており、この日は採集がしやすくなっていました。
昨日よりもシマヒレ感強い個体でしたが、交雑個体かも。
帰路へ
その後、道の駅によってお土産を買い、レンタカーを返却。
接続が割と良いため、前日の夕方まで採集可能なのが徳島遠征のメリットであることがわかりました。
リザルト
全体的にシマヒレとトウ(もしくはオウミ)との交雑感がありました。
今回の遠征で、徳島県は意外とアクセスが良い(というか接続の時間が絶妙で無駄が少ない)ことが分かったのも収穫です。
また季節を変えて行くかもしれません。
それでは今回はこの辺で。
次回の更新をお楽しみに!
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