どうも、サビぬきです。
今回は神奈川県にシマヨシノボリとボウズハゼ を採集しようと遠征してみました。
このポイントは当サイトで紹介しているシマヨシノボリ のページの個体を採集した河川と同一水系の別ポイントになります。
このポイントでは以前、「ボウズハゼ」を採集したこともあり、今回はこの2種の採集を目標としてみました。
さっそく網を入れてみましょう。
なお、このようなポイントでは、基本的に魚の姿を目視で追いかけることは困難です。
魚が潜んでいそうなポイントに網を構え、石ごと蹴り込んでいくことで、魚を網に追い込みます。
シマヨシノボリの採集方法
流速が早く、水位の浅い河川では主に次のようにして採集することが多いです。
これを何回か繰り返していると、魚が入りました。
早くも目標達成
採れたのは・・・シマヨシノボリ です。早速採集完了。
シマヨシノボリ は海に流れ込む河川であれば比較的普通種で、居るところには結構まとまった数が生息していることが多いです。
結構サクサク採れます。
たのしいですね。
気持ち大きめの個体ですね。
シマヨシノボリは繁殖期になると♀の腹が著しく青く染まります。
しかし、今回はそのような♀は採れませんでした。
代わりに、色鮮やかな♂が多く見られたようでした。
こんな感じでしばらく蹴り込んでいると。
少し、違いますね。
少し様子の異なるヨシノボリが採れました。
とても小さいですが、オオヨシノボリ です。
小型個体でも、特徴は比較的はっきり出ます。
胸鰭の黒点と、尾の付け根のI字状黒斑。
この2点が揃っていれば、オオヨシノボリと判断ができます。
つるっとしたやつ
続いて、妙なハゼが入りました。
つるっとした見た目ですね。
これが今回もう1つの目的、ボウズハゼ です。
このポイントではシマヨシノボリと同じくらい多産するようで、こちらもサクサク採れます。
ボウズハゼは腹鰭だけでなく口も吸盤になっており、非常に吸着力が強いことで知られます。
他に藻類を偏食することでも知られ、水槽内のコケ掃除要員としても有用です。
他にはこんなのも。
ヒラテテナガエビだと思います。
本州で見られるテナガエビにはテナガエビ、ミナミテナガエビ、ヒラテテナガエビの3種がおり、ヒラテテナガエビは腰の太い黒線と流速の早い河川に生息するのが特徴です。
外観の特徴と生息環境から、ヒラテテナガエビの判断で良いでしょう。
同一河川内での棲み分け
少し上流に進んでみると、一部淀みのある場所を見つけました。
このようなポイントでは、本流とは異なる面々が採れることが多いです。
網を入れてみると・・・
フナ類&スミウキゴリ。
フナはたぶんギンブナだと思います。
シマヨシノボリやボウズハゼに比べると、緩やかな流れを好む種類ですね。同一河川内であっても、このように流れが異なるエリアで棲み分けをしているようです。
今回採れた魚の振り返り
今回のポイントで採れた魚は、次の通りでした。
背鰭の分枝軟条数は15本に見えます。
たぶん、ギンブナ?
撤収
今回はこのポイントの他、前回撮影を行ったポイントにも向かおうとしましたが、どうやら先客がいたようでしたので断念。
最初のポイントだけでも十分な成果と言えると思います。
ので、良しとしましょう。
その後は海で釣りをしようかなぁとも思ったものの、イマイチ現場のコンディションが、うーん。。
なんやかんやで、直帰することにしました。
実質、日本食。
鶏白湯系のラーメン。
鶏油がいいかほり。
リザルト ~採集したシマヨシノボリ~
今回採れたシマヨシノボリを、じっくり見てみましょう。
神奈川県産
神奈川県産
ヨシノボリの中では、最も見分けやすい種類だと思います。
あとついでにボウズハゼも。
胸鰭と口が吸盤になっています。
胸鰭の付け根には赤い線が入ります。
この赤い線は模様ではなく、どうも血管が集中しているように見えます。
ボウズハゼは、主に石の表面に生えた藻類を食べて暮らしています。
特徴的な口の形は、この藻類を舐めとるにも適した形状をしているようです。
つるっとした見た目、草食傾向の性質から、「ボウズ」と付けたのはなかなか秀逸なダブルミーニングによる命名かもしれませんね。
それでは今回はこんなところで。
次回の更新は、4県にわたる大遠征をお送りする予定です!
コメント
以前ここで採集をしたことがありますが、フナもいるのですね。あと、ルリヨシはいませんでしたか?
おや、このポイントをご存じですか。
ルリヨシノボリは見たことがありませんね。
このポイントでは
シマヨシノボリ>ボウズハゼ>オオヨシノボリ>その他
ぐらいの出現頻度かな、というイメージですね。
返信ありがとうございます。同じ地域と思いますが若干想像してる場所がズレているかもしれません。ここのシマヨシは大きくて立派な個体が多いように思います。またのお写真楽しみにしています!