ヨシノボリの持ち帰り方

捕まえたヨシノボリを飼育したい場合は、正しい手順で自宅まで持ち帰りましょう。

採集したヨシノボリたち

適切な方法で持ち帰らないと輸送中に死んでしまうことがあり、せっかくの思い出が台無しになってしまいます。

ここでは近所から簡単に持ち帰る場合、遠方で自家用車を利用する場合の2パターンについて解説します。

近所から持ち帰る場合

2~3匹程度を6時間以内に自宅に帰ることができるような場所の場合、ジップロックに入れるのが簡単です。

袋の半分程度、水と持ち帰りたい分のヨシノボリを入れ、密封するだけ。

とても簡単です。
温度変化にだけは気を付ける必要があり、夏場などは発泡スチロール箱に保冷剤 を用意したほうが良いでしょう。

ジップロック

右下の白い石は「酸素石」と呼ばれる、酸素を放出する効果がある石です。
ホームセンターのアクアリウム系のコーナーで買えると思います。

必須ではないので無くても問題はありませんが、あるとより安心できます。
輸送可能時間が少し伸ばせると思います。

遠方から自家用車を利用し持ち帰る場合

遠方から持ち帰りたい場合は、キャンプ用の給水タンクを用いるのがおすすめです。
田舎の実家から持ち帰る場合、旅の思い出として持ち帰る場合や、近所にいないちょっと珍しい種類を狙いに行く場合はこのパターンになるでしょう。

給水タンク

また、一度に持ち帰りたい数が少し多めの場合にも、この方法がお勧めできます。
ただしヨシノボリは一度にたくさん持って帰っても、あまり多くの飼育は難しい 点に注意が必要です。

1日程度ならこの方法で問題なく輸送可能です。

必要な道具

給水タンク、エアーポンプ

給水タンクとエアーポンプ

給水タンクに水と魚を入れ、給水タンクのコックからエアーポンプを入れるだけです。
エアーポンプは充電式または電池式を使用します。

コックの隙間はタオルなどで塞いでおくと水がこぼれなくて良いでしょう。

遠方から持ち帰る場合は、水量はできるだけ多くします。
ただし、あまり多すぎると今度は輸送中に水がこぼれてしまいますので、ちょうどよいラインを見つけましょう。

魚の数にも寄りますが、タンクの半分~2/3くらいの水量が良いと思います。

水を多くする理由は、魚の排せつ物などにより水質が悪化してしまうためです。
水が少ないと排せつ物に含まれるアンモニアの濃度が高まってしまい、輸送中に中毒症状を起こす場合があります。

捕まえたときは元気だったのに、自宅に着いた頃には何の外傷もなく死んでしまっていた場合は、大抵この中毒症状によるものです。

言い換えれば、魚の運搬はアンモニア中毒の発生と自宅への到着、どちらが早いかの競争ともいえます。
運搬中は時間が経過すれば経過するほど発生リスクが高まるので、いかにしてそれより前に家に着くかが重要です。

なお、当たり前ですが運搬時間が長ければ長いほど、無事に持ち帰ることができる確率は下がります。
生存率を高めるためには、捕獲後はできるだけ早く持ち帰ることをお勧めします。


輸送時に意識するポイント

採集されたヨシノボリ
  • 酸素量
  • 排せつ物
  • 水温

輸送時はこの3点を意識しましょう。
この3点を意識して持ち帰ることで、生存率が高まります。

いずれにせよ、できるだけ早く持ち帰ることが、成功の秘訣です。

酸素量

酸素量については、エアーポンプを使用している場合は心配ありません。
エアーポンプを使用できない場合は、時間経過とともに低下するため酸欠のリスクが高まります。

排せつ物

魚の排せつ物には有毒なアンモニアが含まれすます。
自然下では水量が膨大なため、多少の排泄で中毒症状が発生することはありません。
しかし、輸送中の水量は自然下に比べれば極めて少ない水量です。

水量が少ないため、必然的に水中に含まれるアンモニアの濃度は高まります。

輸送時間が長くなるほど排泄量は増し、中毒リスクは高まります。

水温

採集時の水温と、輸送中の気温とに差がある場合は、水温の変化もダメージになります。

特に夏場では、水温の上昇は致命傷になりかねません。
晴れた日や気温の高い日、車内は大変高温になるので、放置しただけで致命傷になることもあります。

これも温度差がある場合、時間経過により水温変化のリスクが高まります。


ヨシノボリの捕まえ方や、運んだヨシノボリの飼育方法については、下記ページをご覧ください。

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