どうも、サビぬきです。
今回は6月上旬に実施した、東北地方4県にわたっての採集記録をお届けします。
今回の主な目的地は山形県と秋田県。
途中、同行者の都合で福島や宮城に寄り道しながらも、東北地方内陸部のトウヨシノボリを狙います。

またこの時点で、秋田県は私が訪れたことのない残り3つの都道府県のうち一つでもありました。
(残りは青森と高知)
この点で、秋田行きの優先度も高めていました。
今回は前置きが長いので……採集情報から見たい方はこちら。
福島で合流


この日は淡水魚愛好家でありながら、同時に日本の百名城愛好家でもある同行者と合流するだけ。
そしてこの日は、同行者が寄りたい場所を寄るだけ。といった感じでした。
二本松城跡と、米沢城跡に寄りました。
二本松城跡



米沢城跡





この日は山形で1泊し、翌日は秋田を目指します。

この日は珍しく1日2回のラーメン……
本題の秋田
関東から直接秋田を目指すのはなかなかハードではあるのですが、山形県を中間地点としたことで、体力万全で向かえます。
もともと秋田は新幹線か飛行機で行くことを考えていましたが、山形にも行きたいとかいう奴がいたので、同行者の要望を聞きつつ都合良くくっつけることで、陸路での秋田行きが実現しました。このプランを閃いたときは天才かと思いました。
その前に山形城跡
ポイントに向かう前、同行者が山形城跡をみたいとのことだったので、最初は山形城跡に寄りました。


ARのような最新技術と歴史の融合、とてもロマンがあると思います。
城跡のお堀は釣り禁止であることが一般的だと思うのですが、山形城跡に関しては、ルールを守れば許容されているようです。

なお見る限りでは、何かしらの小魚はみられたものの、ヨシノボリは見られませんでした。
いよいよ秋田へ
さて、そのまま車を走らせること約2〜3時間。
やっと秋田に着きました。結構遠いですね!
着いたらまず道の駅で昼食。
比内地鶏の親子丼を食べました。

さらに、ババヘラアイス。
秋田に来たからには、こちらも食べたかったもののひとつです。

暑さも相まって、どこか懐かしい味わいでした。
本題の川へ
一通り休憩したら、予め目をつけていたポイントを見て回ります。
最初に有力視していたため池は、魚が生息していそうな環境に見えなかったため、断念。
しかし近くに良さそうな川を見つけ、そちらで採集を試みます。


早速入りました。
秋田県産トウヨシノボリ。
結構数はいるようです。



この産地では雌雄ともに背鰭は伸長しない集団となるようです。

全体の雰囲気はクロダハゼに似ているものの、顔つきは上顎が突出しており、クロダハゼやシマヒレヨシノボリとはまた違った印象を受けました。



このポイントではほかに、ドジョウ、カワムツ、オオヨシノボリが採れました。


河口から何十kmとある上流域での採集でしたが、意外と遡上しているようです。
恐るべし、オオヨシノボリの遡上能力。
また同河川内でも2種は棲み分けている様子で、オオヨシノボリは早瀬で採れるのに対し、トウヨシノボリは緩めの瀬で採れる傾向がありました。淵ではどちらも少ないようでした。
早くも目的達成しましたが、もう一つ寄りたいポイントがあり、そちらにも向かってみます。

止水域のポイント
先程のポイントは小河川でしたが、次は比較的規模の大きい湖沼です。

湖岸に近づくと……圧倒的な数のヨシノボリ。
小型個体が非常に数多く見られました。
比較的大きめの個体を選んで掬ってみます。

このポイントの個体は先程のポイントのものに比べ1,2回りほど小さいものの、外見的特徴は先程の個体と代わらないようです。
上顎突出、第二背鰭の縞模様 といった特徴は、雌雄ともに共通するようです。

ただ頬の赤い小斑点は、湖沼産の個体のほうが少ない傾向があるように思えました。
小型なので、これから出現してくるのかもしれませんが。

ひとまず、これにて目的達成です!
執念のアブラハヤ
秋田でヨシノボリを採る!
という目的は完遂しましたが、同行者が東北に来た目的はもう一つあるようです。
アブラハヤをどうしても見たいんだとか。
実は彼は以前、複数回関東遠征の際に同行していますが、その時も希望があったものの、どちらも採れずに終わっていました。
私としてはアブラハヤは、東北地方ならどこにでもいる魚、というイメージがあります。
しかしながら、そういえば今回の遠征ではまだ採れていません。
特に最初にヨシノボリを採集した河川では、どちらかといえばアブラハヤがいそうな様相の河川でしたが、実際に入った魚はヨシノボリばかりでした。
今回も採れずに撤退かと思ったところ、通りがかった河川を見て。
ここ、いそうじゃね?
……と、いうわけで、1人突撃したようです。がんばれー。

見事に採れたそうです。良かったねー。
ラーメンを食べて、満足の撤退。

山形での採集
最終日。
このあと宮城で解散するプランですが、山形で少し採集していきます。

なお、前回の山形遠征と同ポイントになります。
これの3週目が前回の山形編です。
ポイントに着いて見ると……。
あれ、前回(2024年9月)より水位が低い&個体が小さい。
釣りで狙うつもりで考えていましたが、なかなか厳しそうです。
試しにやってみたところ、ブルーギルばかりが釣れてきました。
それでもなんやかんやで、いくらかの個体を採集できました。
秋田もそうでしたが、小型の産地は、雌雄判断が難しいですね。

ぱっと見の雰囲気はクロダハゼに近いものの、顔つきや背鰭の模様が異なるようです。
上顎突出、縞模様。秋田産にも共通する特徴が見られます。
というか、際立った特徴は秋田産のものとほぼ同じに見えます。
ただ今回も少々満足いかない出来だったので、また来るかも。
見えるけど採れないのは、悔しいですねぇ。
仙台へ
このあとは青葉城址に寄って、同行者とは解散しました。



次は岩手に行きたいのだそう。
たぶん、岩手は秋頃に行くと思います。

ここでは仙台麻婆焼きそばを食べました。
このあとは宮城でも少しだけ買い物など遊んで、帰路につきました。


いかにも宮城らしい一杯で、今回の東北遠征を締めくくりました。
リザルト
今回は福島、山形、秋田、宮城と4県をめぐり、このうち秋田・山形の2県でトウヨシノボリを採集してきました。
秋田県産 トウヨシノボリ(河川)
秋田県産 トウヨシノボリ(止水域)
この産地は2~3cm程度の小型個体が多く、雌雄判別が今一つ難しいと感じました。
雌雄の判断は怪しいかもしれません。
山形県産 トウヨシノボリ(止水域)
こちらも雌雄判断がやや難しい個体群と感じました。
共通する特徴
3地点分比較して、いずれの集団も以下の特徴が共通しそうです。
- 顔つきは上顎が突出する傾向。
- ♂の第一背鰭は伸長しない。
- 雌雄問わず、第二背鰭に縞模様が入る。
この3点が、今回捕獲した東北地方内陸部の個体に共通する特徴と感じました。
全体的な雰囲気はクロダに近いのですが、背鰭はシマヒレ、顔つきはトウといった具合と感じます。
東北地方のトウヨシノボリは不明点が多いといわれていますが、今回の遠征で集めた情報が何らかの形で役立てばうれしいですね。
これにて今回の東北遠征は終了!
次回はさらに北に向かい、2025年東北地方編第2弾。
青森県への遠征記録をお送りします。
次回の更新をお楽しみに!
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