どうも、サビぬきです。
前回、東京でオガサワラヨシノボリを見た後、サンライズ出雲に乗って島根県までやってきました。
▼前回の記事
タイムスケジュール
- 1日目 15:00出発
- 17:00東京駅着
クソデカ採集道具を預入れ。
- 17:30すみだ水族館着
オガサワラヨシノボリを撮りまくり。
- 18:30すみだ水族館発
このあとラーメン。
- 20:00東京駅着
クソデカ採集道具を引き取り。
- 21:50サンライズ出雲 東京発
- 2日目 9:30サンライズ出雲 目的地着
以降、採集。
- 10:00レンタカー屋で車を借りる
- 採集完了後日没まで余裕があれば観光
- 3日目 8:00起床
採集に成功していればゴビウスへ
採集に失敗していれば別ポイントへ結果により分岐。
- 13:00レンタカー返却
帰路へ。
- 18:30岡山駅
新幹線乗り換え。
- ???帰宅
お疲れ様でした。
今回島根県までやってきたのは、カワヨノボリの採集が目的です。
なかでも、「斑紋型」と呼ばれるものが今回の採集目標となります。
カワヨシノボリ斑紋型とは
カワヨシノボリ斑紋型とは、鳥取、島根、広島、山口、福岡の山陰地方を中心とした一部地域に見られるカワヨシノボリの一型です。
5型(無斑型、斑紋型、赤石型、富士型、壱岐佐賀型)あるカワヨシノボリのうち、おそらく最も見た目で識別しやすい、要は分かりやすい型であると言われています。
ぱっと見でも違いが分かるレベルとかなんとか。
♂は背鰭の黒斑が良く目立ち、この点で他の地域のヨシノボリとは区別ができます。
下調べした限りでは、背鰭以外は無斑型とほとんど変わらないように見えました。
さて、実際に野外ではどのような色彩を見せてくれるのでしょうか・・・。
楽しみですね。
また、斑紋型は島根県に空白の分布域があり、このエリアは無斑型が分布しているそうです。
島根県では無斑型の分布エリアの東西に斑紋型の分布エリアがある ということになります。
今回はこのうち、東側の個体群を狙ってみました。
最初のポイント
当初下調べをしていて、ここだ!というポイントに早速向かってみます。
googlemapでの下調べは、遠征の基本ですね。
しかし!
目を付けていたポイントは残念ながら、工事中で入れる様子ではありませんでした。
このあたりは、googlemapからは読み取れないことですね。残念!
という訳で仕方ないので、しばらく車を走らせてみて、よさげなポイントを探します。
早っ。
早速採れちゃいました。
カワヨシノボリの♀です。
♀は無斑型とほとんど変わらない見た目をしています。
♂が採れました。
背鰭の付け根あたりに黒斑があるのが分かるでしょうか。
これがカワヨシノボリ斑紋型の特徴の黒斑です。
3匹同時に採れました。
すべて♀のようです。
このポイントは♀が多いようですね。
カマツカも網に入りました。
カワヨシノボリなので、そこまで難しくはないだろう・・・と想定していましたが、やはり想定通り難しくはありませんでした。
リザルト
♂個体
背鰭の黒斑が良く目立ちます。
これが斑紋型 たる所以ですね。
わかりやすい黒斑。
背鰭に黒斑があれば♂と判断できるので、雌雄判別は割と容易だと思います。
ただ、この水域の個体は、♂でも背鰭が丸みを帯びているのが気になりますね。
この疑問は、翌日にさらに深まることとなります。
♀個体
♀は♂に比べると小ぶりな個体が多かったです。
また、数も多めでした。
♀に関しては、一般的な無斑型のカワヨシノボリと特に変わらないように見えます。
ひげが長いので当初ナガレカマツカかと思いましたが、島根県は分布域外。
意見を仰いだところ、そのほかの特徴からノーマルのカマツカと判定できる、とのことでした。
口や吻の形状も合わせて確認すると、良いのだそうです。
山陰を満喫
というわけでカワヨシノボリ斑紋型遠征 山陰編はサクッとクリアできてしまいました。
他に山陰地方で狙いたい魚も特にいないため、あとは適当に観光などしました。
ごはんとみそ汁はしじみ。
赤天は初めて食べましたがピリ辛で美味い。ハマりそう。
島根県立宍道湖自然館ゴビウス
初日で斑紋型をサクッと採集出来てしまったので、翌日は前々から訪れてみたかった水族館、「島根県立宍道湖自然館ゴビウス」に行ってみることにしました。
余裕のある遠征とは、素敵なものですね。
山陰地方の魚たち
最初に入って目にとまった水槽はマハゼ。
宍道湖は汽水湖なので、近辺に数多く生息しているのでしょう。
また、ゴビウスのイメージキャラクター「ゴビィ」(右下)は、このマハゼがモチーフなのだそうです。
ハゼモチーフのキャラクターってなんか珍しいですね。
そして、イイですね。
それから宍道湖の名がつくハゼ、「シンジコハゼ」。
ヨシノボリ以外は全く採集する気が無かったので、ここで見れたのは幸運でした。
中層をふわふわとホバリングするように泳ぎます。
どことなく、ウキゴリチックな魚ですね。
「宍道湖」の名が付きますが、実は富山~山陰にかけて、日本海側沿岸の地域にはぽつぽつ見られるのだそうです。
ヨシノボリが居ました。
トウヨシノボリ です。
いわゆる、宍道湖型 と呼ばれるタイプですね。
こちらも宍道湖とつくものの、日本海側沿岸の地域では広く見られるタイプです。
ちなみに周りに映っているドジョウは、「サンインコガタスジシマドジョウ」という山陰地方固有のドジョウです。
島根県まで遠征に行く場合、どちらかと言えばこの魚を目標とする人の方が多いのかなとは思います。
もう一つのカワヨシノボリ斑紋型
ここでもカワヨシノボリ斑紋型が展示されていました。
島根県では一部地域を除き、このタイプが一般的になるようなので、島根県らしい展示と言えると思います。
しかしながら、よくよく見てみると・・・?
なんだか全体的に、川で見た個体よりも背鰭が若干長い気がしました。
元々、背鰭は伸びるだろうと予想していたので、川で見た個体の方がイレギュラー という形にはなりますが・・・
季節的なものなのかもしれません。
しばらく飼育してみて、変化を見てみようかとは思います。
人工繁殖?ルリヨシノボリ
ルリヨシノボリもいてました。
島根県では生息域が限られるのだそうです。
ルリヨシノボリの分布は地形の影響を大きく受け、急峻で流速の速い小河川を好む傾向があります。
なので、こういった地形が多い地域では多く、少ない地域では全くと言ってよいほど見られません。
なお、ゴビウスではルリヨシノボリの人工繁殖にも成功しているのだそうです。
ノウハウとか知りたいなぁ。
全体的に丸みを帯びて見えたので、たぶん飼育下で繁殖させた個体なのだと思います。
それ以外の展示
ゴビウスにはそのほかにも様々な展示がありました。ハゼではないので駆け足で紹介します。
(たぶんクレード2)
(中国地方固有のイワナの仲間)
旅の終わり
次回は牛骨ラーメン食べたいなぁ。
そんなこんなで旅を終えて、帰路に着きます。
早速目標を達成できたので、島根県遠征は大成功だったと言えます。
しかしゴビウスで見た背鰭の長い個体、少し気になりますね・・・。
次回は県西部、あるいはもっと足を延ばして山口、福岡県北部あたりなんかで調べてみても良いのかもしれません。
2022年最後の採集は、これにて締めくくるのでしたー。
それでは今回はこの辺で。
次回の更新をお楽しみに!
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