どうも、サビぬきです。
今回は新潟県にオオヨシノボリを採集に行ってみました。
・・・いや本当はルリヨシノボリを狙いに行ったのですが、なんかオオヨシノボリが採れた というのが正解ですね。
現地の天候は生憎の雨。
ポイントが絞れていて、午後に別の予定が詰まっている という状況なので、今回は手短に済ませます。
というわけで突撃
なんだかヨシノボリがいそうないい感じの流れを見つけたので、早速網を入れてみます。
尾の付け根の斑点の形状がやや崩れており、トウかオオか一瞬迷いました。
胸鰭の黒点が顕著であることと全体的な雰囲気から判断して、オオヨシノボリだと思います。
日本海側でオオヨシノボリを採集したのは今回が初めてなのですが、太平洋側で見るものより色合いがやや鮮やかな印象です。
小型個体はなかなか識別が難しいです。
おそらくオオヨシノボリでしょう。
比較的特徴がよく出ている♀が採れました。
オオヨシノボリしか採れないポイントのようですが、生息密度はなかなかに高いようでハイペースで集まります。
よく見ると足元に小型個体がたくさんいるのも確認できました。
このポイントについて
実は今回の採集ポイントはダム湖の上流河川だったりします。
そしてオオヨシノボリの生活史は、本来は両側回遊型です。
つまり陸封型の可能性が高い個体群と言えます。
回遊性のヨシノボリはダム封される事例がいくつか知られています。
河川の途中でダムが建設された場合、両側回遊型のヨシノボリは降海できなくなるため死滅してしまいますが、ダムを湖に見立て陸封化することで生き残る例が知られています。
このポイントも、きっとその例なのでしょう。
陸封型個体群の報告例は少ないとされますが、実はきちんと調べられていないだけで、調べれば結構な数が見つかったりするのかもしれません。
リザルト
なんだかんだでたくさん採れました。
採ろうと思えば無限に採れるので、適当なところで切り上げます。
気温の割に水温が低かったので、撮影も結露との戦いで一苦労です。
太平洋側で見た個体と比べると、背鰭や尾鰭の縞模様が顕著である点にやや違和感を覚えます。
また、尾鰭の付け根の黒斑もやや崩れている個体がいくらか見受けられました。
もしかすると、陸封化の影響なのかもしれません?
参考:太平洋側のオオヨシノボリ
筆者はオオヨシノボリと言えば静岡県や神奈川県産の個体のイメージが強いのですが、それらは背鰭や尾鰭は無地であることが多い印象です。
これに対し、新潟県の個体は一瞬トウヨシノボリと見紛うほどに「なんだか派手だなぁ」という印象を受けました。
♂個体
写真で見ると違いは微々たるものですが、現物で見ると一目瞭然に思えました。
♀個体
♀の縞模様もなんだか少しくっきりしていますね。
撤収
今回の遠征ではこの後に予定が詰まっているので、採集を切り上げました。
用事が済んだ後はなんか石のイベントがあるとかなんとかで思わぬ出費をしたり・・・
珍しい感じの石を見かけると買っちゃいますね~。
あと採集後のラーメンはやっぱ最高です。
てなわけで、そこそこ満足感のある遠征でした。
ホントは翌日も採集する予定でしたが、翌日はひどい雨だったので無し!残念。
それでは今回はこの辺で!
次回の更新をお楽しみに。
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