クロダハゼ?採集記@埼玉県南部

どうも、サビぬきです。
今回は埼玉県での採集記録です。

前回の沖縄県遠征後、同行者から関東での採集のリクエストがありました。
正直それほど乗り気でもなかったのですが、今回はそれを実行した感じになります。

しかしどうせやるのですから、ヨシノボリを狙って行きましょう。
埼玉県でよく見られるヨシノボリと言えば、クロダハゼになります。

今回はクロダハゼが採れたらあといいかなー。

……ってぐらいのゆる~い感じで計画していました。

そして今回の同行者の希望としては、アブラハヤ、ギバチ、ムサシノジュズカケハゼ、ヒガシシマドジョウが見たいのだとか。

まぁ、頑張ったら良いんじゃないでしょうか。(なお運転は私)

1日目 公園?のような川

実は埼玉県での採集は以前行っており、クロダハゼのポイントも把握しています。

今回の同行者にクロダハゼを見せることはそう難しくないので、今回のポイントは完全に同行者に任せてみることにしました。「お前が始めた物語」なので。

カジカ。おそらく大卵型。

しかし結果はカジカのみ。

撮影を終えて川に戻した後も、しばらく動きませんでした。

川虫の類は数多く見られますが、魚は居なかったようです。

そんなわけでポイントを移動します。

2番目のポイント

同行者の希望で上流に移動することに。

今回の遠征、割と行き当たりばったりで動く感じになるみたいです。
アブラハヤとかいそうな川ですが、果たして。

ヒガシシマドジョウ
ウグイ

一応ヒガシシマドジョウとウグイが採れました。

ウグイは最初、アブラハヤと間違えるほど小さな個体でした。
鱗の感じで識別が可能ですね。

しばらくガサガサしましたが、お目当ての魚が手に入らないようなのでポイントを移動します。

3番目は既知のクロダポイント

ある程度確実な成果が欲しいとのことで、とりあえず以前訪れたことのあるクロダハゼのポイントを案内しました。

が、しかし!

以前採集に降りた場所が、ピンポイントで工事中。
なんてこった!

しょうがないので同じ川を適当に遡って、新しいポイントを探しました。

なんかクリーミーな濁り色。
外来種(オオカワヂシャ)まみれ!あとオオカナダモとオオフサモも生えており、水草は外来種が蔓延る川でした。

水生植物が、全体的に外来種まみれの川です。

一応、この川の近くで過去にガサガサしたときクロダハゼを採集したことはあるので、自信を持って網を入れてみましょう。

クロダハゼ やっぱりいた。
こちらは♂。

工事中の河川でしたが、やっぱりというか一応いました。

しかしクロダハゼ以外の魚が採れません。

個人的にはクロダハゼが採集出来たらもう満足ではあるのですが、同行者は他にもいろいろやりたい様子。

クロダハゼ♂
クロダハゼ♀

このポイントの個体、なんだか少し大きいですね。
あと♀個体の顔つき、上あご突出に見えるのでちょっと怪しい気もします。

突然の川越城

このタイミングで突然の観光!

同行者が関東に訪れたもう一つの理由として、川越城に行きたいのだとか。

イメージ(フリー素材の川越城本丸御殿)

観光客が多い&太陽の向きが良くないためいい感じに撮れませんでした。
ので、フリー素材で代用。

すでにクロダハゼの採集は終えているので、このタイミングでの散策は個人的にも都合がよかったりして。

枯山水の庭…善いですよね。
都合が良い理由

夕暮れの探索

川越城の散策を終えて、日も暮れてきました。
まだ行きたいポイントがあるのことなので連れていくと・・・まさかのクロダハゼポイントのすぐ近くwww

水はきれいでしたが、さっきよりオオカワヂシャの茂りっぷりがひどい。
オオフサモもひどい。
水中化しているオオカワヂシャ。特定外来生物なので、持ち帰らないよう注意が必要です。

一応網を入れてみると。

やっぱりクロダハゼ。
さっきより多いみたい?

すぐ近くということもあり、当然のようにクロダハゼは採れました。
さっきのポイントよりたくさんいるみたいです。

クロダハゼ♂
顔のアップ
クロダハゼ♀
顔のアップ
クロダハゼ♀
顔のアップ
なんだか妙な顔つきのクロダハゼ♂
寸詰まりな顔つきなのに上あご突出。
尾鰭の縞模様もなんだか目立ちます。

最初に採集した個体もそうなのですが、この水系の個体はなんだか特徴のばらつきが大きいような気がします。
特に顔つきが丸かったり長かったり、上あご突出のが見られたりといった点がややアヤシイと感じました。

分布域的には関東の平野部なので、一応クロダハゼ扱いで良いとは思うのですが、交雑している可能性もあるのかもしれません。

トウヨシノボリか、あるいはそれとの交雑個体かも?
ひとまずは、クロダハゼ?としておこうかと思います。

他には、モツゴが採れました。

モツゴ

最後に新規ポイントの探索を試みましたが、結局見つからなかった様子。
残りの魚種の探索は、また翌日に託しましょう。

採集後はやっぱりラーメン

煮干しがめちゃくちゃ効いてるやつ。

採集後の〆はやっぱりラーメン!
今回は煮干しをむちゃくちゃ効かせた一杯。

やはり煮干しラーメンは最高ですね!!!

2日目 有力情報?のある川

2日目はここまででまだ見ていないギバチとアブラハヤ、ムサシノジュズカケハゼを採りたいのだそう。

というわけで夜調べていたポイントがあるらしく、そのポイントに向かうことにします。

コヤマトンボ?のヤゴ
コオニヤンマ?のヤゴ

しかしながら、魚がいない。
水生昆虫は採れるのですが、魚が採れません。

しばらく粘っていると。

またまたカジカ。

カジカが採れました。

見かけはよさそうなポイントなのに、なんだか魚の気配が薄いです。
夏だと良いのかも。

あと帰り際に水槽で使えそうなコケを見つけました。

なんらかのコケ。
石に活着する性質があるらしい。


種類が分からなかったので採集はしませんでしたが、おそらくカワゴケの一種と思われます。

まさかの、ふりだしに戻る

結局イマイチな成果だった模様。

同行者の希望により、まさかの最初のポイント付近が有力らしい、とのことでそのポイントに引き返すことになりました。

初日に行った場所よりも、若干下流で狙ってみたい感じになるようです。
そして、この判断はどうやら当たったみたいです。

ウグイ。
関東固有種、スナゴカマツカ。
ヒゲが長いのはスナゴカマツカの特徴

ちょっとポイントを変えただけでも結構魚のラインナップ変わるもんですね。
ヒガシシマドジョウもこのポイントでは数多く見られました。

さらに。

ムサシノジュズカケハゼ。

同行者が関東で特に見たかった魚のひとつ、ムサシノジュズカケハゼも採れました。

ギバチとアブラハヤは今回採れなかったものの、それらはまた次回ということで。
次関東に来るときは、千葉か山梨に行きたいとのこと。

敢えて辛くないほうを

同行者の希望で、あの辛いラーメン店に。
普段は辛い物好きでよく食べるのですが、この日はちょっとおなかの調子が万全でなく……。

というわけで、敢えて”辛くないほう”をチョイス。

辛くないほうのやつ

しかし野菜のうま味がたっぷり効いていて、結構おいしかったです。
これはこれで、ハマるかも。

そんなこんなでタイムアップ。
ラーメンを食べた後、同行者とは解散しました。

リザルト

今回捕獲した個体はこんな感じ。

クロダハゼは過去に栃木県で採集したこともあるのですが、そちらの個体と比べるとなんだかばらつきが大きいように見えますね。

それではまた、次回の更新をお楽しみに!

コメント

  1. 髙橋慶次郎 より:

    初めまして、いきなりのご連絡失礼します。
    東京海洋大学集団生物学研究室に所属しております学部4年の髙橋慶次郎と申します。
    現在、私は卒業研究としてクロダハゼの食性についての調査を行っております。しかし、私自身の知識不足で研究に使う個体の採集ポイントを探している段階です。
    そこで無理を承知でのお願いなのですが、クロダハゼの野生個体が採集できるポイントをいくつか教えていただけるとありがたいです。
    もし可能でしたら、メールにてご連絡いただけますと幸いです。
    突然のご連絡失礼いたしました。
    今後のますますのご健勝をお祈りしております。

    • サビぬき サビぬき より:

      個別に連絡いたしますね。
      なお、ピンポイントな採集場所の情報は提供できかねます。
      予めご了承ください。

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