学名 | Odontobutis obscura |
サイズ | ふつう全長5~8cm程度 最大サイズ25cm |
生活史 | 陸封型 |
ヨシノボリを見分ける際には、「ヨシノボリ以外の似た仲間」にも気を付けなければなりません。
そもそもヨシノボリで無いのであれば、何ヨシノボリかな?という判断は適用できません。
というわけでそっくりさんシリーズ第4弾。
今回はドンコ を紹介します。
たぶん、ヨシノボリに似ている魚のうち、比較的見分けやすい部類に入るとは思います。
西日本ではよく見かける魚です。
ドンコの特徴
ドンコは西日本に多く、しばしばヨシノボリと同じ場所に生息しています。
カワヨシノボリと同じ陸封型で、一生を河川で過ごします。
このため河川だけでなく池や湖など幅広い環境に適応します。
しかし、体感では河川で見かけることが多い印象です。
カワヨシノボリ、シマヨシノボリ、クロヨシノボリなどと一緒に採れることが多いようです。
模様には個体差があり、濃いものと薄いものといろいろいます。
ドンコは「山陰・琵琶・伊勢」、「東瀬戸」、「西瀬戸」、「西九州」の4集団に分けることができるのだそうです。
おそらく熊本県の個体は「西九州」、和歌山県の個体は「東瀬戸」の集団に当たるものと思われます。
ドンコの最大の特徴は、ハゼ科でありながら胸鰭が分かれていないことです。
顔つきの印象もぱっと見でヨシノボリと違うことはわかりますが、ヨシノボリと確実に区別するなら胸鰭を見るのが良いでしょう。
また、ヨシノボリは地域の方言で「どんこ」と呼ばれることもあります。
ヨシノボリをはじめとしたハゼ類を総称して「どんこ」と呼ぶ地域もあるので、この意味では混同しやすい点にも注意が必要です。
ドンコの飼育
ドンコは最大で25cmに成長します。
これはオオヨシノボリよりも大きなサイズです。
水槽で飼う場合、それなりの心構えは必要でしょう。
どのヨシノボリも最終的にはドンコの餌となってしまうので、ヨシノボリと一緒の飼育は基本的にお勧めできません。
西日本では簡単に捕獲できる肉食魚なので、手軽に肉食魚を飼ってみたい!という人には良い魚かもしれません?
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