紀南シマヨシノボリ&紀北シマヒレヨシノボリ採集記@和歌山県第2弾

どうも、サビぬきです。

今回は和歌山県遠征、第二弾に行ってきました。
前回は9月末に訪れましたが、今回は12月。
冬の和歌山を掘り下げていく感じになりそうです。

一応前回、ターゲットとしていたシマヨシノボリ、シマヒレヨシノボリ共に採れるには採れたのですが……

前回採れたシマヒレヨシノボリ
前回採れたシマヨシノボリ

ちょっと数が少なかったのと、あとなぜかヨシノボリ以上に反響のあったこいつ。

謎の水草

こいつの回収ももう一つの目的として行ってみました。

和歌山県、なんだかんだ大きいので、あちこち川を回ろうとしてもなかなか回りきれませんね。

1日目

羽田空港から、昼便で出発します。
前回遠征時に美味しそうなラーメン店を空港内で目星付けていました。
今回はそれも確実に抑えたく……。

実際、おいしかったです。

空港でラーメンを食べて……出発!

最初の川

まず訪れたのは紀南エリアの川です。
今回は、前回行く予定だったものの、タイムアップで諦めた川を攻めてみることにしました。

ここでの狙いはシマヨシノボリ。
前回、同じく紀南エリアの川を訪れた際は圧倒的大多数のクロヨシノボリが居ました。

さて、今回は如何でしょうか。

まず川に近づいてみると、コイ科の稚魚のような小魚がたくさん見られました。

おそらくカワムツ、またはオイカワの稚魚と思われます。

引き続きガサガサしていると……

ヨシノボリが入りました。

一網目から目的達成。

入りました、これが狙いのシマヨシノボリです。
ひとまず初日の目標はサクッと達成。

割と立派な♂
こいつはゴクラクハゼ。

次から次へと入ります。

どうやらこの川は多産するポイントのようです。
いわゆる、大当たりってやつですね!

一度に5匹採れる場面も。
なぜ和歌山県なの?

シマヨシノボリといえば、沿岸域なら全国各地どこにでもいる、いわば普通種と言えるヨシノボリです。

しかし、シマヨシノボリには九州以北型と琉球列島型の2型あることが知られています。

そして、紀南エリアの特性として。
黒潮の流れに乗り、本来沖縄県に分布する両側回遊魚が偶発的に流れてくることがあります。

このため、紀南エリアのシマヨシノボリはもしかしたら琉球列島型が混じっているのではないか?

……という仮説を立てて訪れています。

と、いうわけで。
識別ポイントである頭部の赤色線の本数を見てみましょう。
九州以北型なら1本、琉球列島型なら2本です。

頭部をズームで。
比較用:沖縄県産シマヨシノボリ

1本……ぽい。

1本のようです。
九州以北型。いわゆるふつうのシマヨシノボリ、ということになるようですね。

前回は1個体しか採集できず、あまり濃くなさそうなポイントでした。

その点、今回のポイントではたくさん採れたので、複数匹での比較もできそうです。

比較的大型の個体を6匹ほどピックアップしてみましたが、全個体1本のようですね。
少なくともこのポイントに関しては、「紀南エリアのシマヨシノボリは九州以北型」と言えそうです。
沖縄系の個体群は入っていなさそう。

さて、日没まであと少しだけ時間があります。
もう1本、別の川にも行ってみました。

2本目の川

最初のポイントより少し北上。
見た目は、前回訪れた川に少し似た雰囲気です。

早速、網を入れてみると。

ボウズハゼ。

前回の川ではふつうに採れた、ボウズハゼが入りました。

さらに……

頬の青い斑点に着目。

ルリヨシノボリ。

和歌山県では今回が初採集です。

ここにもいた。

シマヨシノボリ。

この川にも、少ないながらシマヨシノボリも見られました。

頭部の赤いラインは1本。
ルリヨシノボリ
ボウズハゼ
ヒラテテナガエビ

他には……ヒラテテナガエビ。

と、このあたりでタイムアップ。

1日目はここで終了です。

道中で食べた湯浅醤油ソフトクリーム。ほんのりキャラメル味。
そこそこ動いたので、麻婆豆腐定食。

2日目

2日目の狙いは、前回同様シマヒレヨシノボリ。
1日目は大成功と言えたので、2日目も首尾良く動きたいところです。

朝から押し寿司。

まずは謎の水草を回収

前回、twitter(X)に投稿したところ、なぜか反響のあったなんかヘンな水草。

何人かの水草アカウントの方からDMを頂き、どうやら珍しいもの(未確認の外来種?)の可能性があるようなので今回はしっかり回収してきました。

前回撮った写真

見た目オオカナダモ……っぽくはあるのですが、ちょっと違和感?のあるような水草です。

前回訪れたときはかなり密生していたのですが、今回来た感じでは……気温低下のためか、ほぼ無くなっていました。

ここで引っかかるのは、オオカナダモであれば耐寒性があるはず。
こいつ一体、何者なんじゃ???

一応、らしきやつがいたので回収……。
触った感じ少し傷んでいるので、水槽でしばらく養生が必要そう……?

回収も完了したので、本題であるシマヒレヨシノボリの採集に向かいます。

2日目最初の川

前回採集した川と同じ水系ですが、攻める位置を少し変えてみました。

しかし……

入らない!

エビや水生昆虫は少し入るのですが、生物感がやや薄くヨシノボリが全く入りません。

その後同水系でアタックできそうなところをいくつかうろついてみましたが、どこも微妙な感じ。

流石にそう都合よく1本目では仕留めることならず。
別の川に行ってみることにしてみました。

2日目2本目の川

実は前回訪れた川と同じ川。
要は最低保証、保険ってやつです。

居ることには居るものの、おそらく上流にあるため池が本拠地で、そこから偶発的に流されてきた個体がちらほら見られるのではないか……というポイントです。

一応、この川で狙いのシマヒレヨシノボリを採集することはできました。

しかしここ以外にも別の川で、シマヒレヨシノボリの多産地を当てたい。
また、同行者のリクエストである、野生のミナミメダカを採集する ことがまだクリアできていません。

このポイントではやたら空き缶などゴミが散乱しており、あまりに露骨で酷かったので回収して次のポイントに向かいました。

徳を積む。

このような小さな善行を積み重ねると、やがて目的の生物に遭遇する確率が高くなるのだとか。

一部の生物採集を趣味とする人たちの間では、そのような噂がまことしやかに囁かれているようです。

ミナミメダカとシマヒレヨシノボリの新規開拓、両方をクリアできそうなポイントの目星は付けておいたので、昼食を食べてからそのポイントに向かいます。

和歌山で食べたかった海鮮丼

2日目3本目の川

少し走って到着。

Googlemapであらかじめ目星を付けたポイントに向かいます。

と思いきや、まさかの同業者!?

車1台分駐車可能なスペースを見つけていたのですが、なんとたまたま偶然他の車が駐車していて、停められないというアクシデント!

こいつは参っりました。

ここまで来てメダカのリクエストに応えないワケにもいかず、またシマヒレヨシノボリの多産地もなんとかして見つけたい。

そんなわけでGooglemapとにらめっこして、同水系で代わりの良さげなポイントを(やや焦りながら)探します。

見つけた!たぶんここにいる気がする!
なんとかなれーっ!

というわけで仕方ないのでアドリブでポイント選定。
水系は同じなのでたぶんいる、突撃!

いた。

とりあえずが入りました。
よく見ると小魚が群れており、多くはカワムツのようです。

ほとんどカワムツですが、その中にぽつぽつと混じってメダカがいる。
そんな感じでした。

一応、これで同行者のリクエストに応えることができました!
これまで徳を積んだ成果かもしれません?

さらにさらに。

こっちもいた。

シマヒレヨシノボリ。

シマヒレヨシノボリも採れました。
googlemapであらかじめ目星をつけていたポイントに降りれなかったものの、最終的に現地で、勘で何とかしたらしい。

カワヨシノボリも採れました。
カワヨシノボリとシマヒレヨシノボリ。どちらがどちらでしょう?

このポイントは先のポイントよりも数がいるようです。

加えて、カワヨシノボリも採れました。
止水を好むシマヒレヨシノボリと、流水を好むカワヨシノボリとが同じポイントで採れるのは、少し珍しいような気もしますね。

シマヒレヨシノボリ
カワヨシノボリ
カワムツ
ミナミメダカ

シマヒレヨシノボリは下あごが、カワヨシノボリは上あごが突き出ます。
和歌山県のこのポイントではこの2種がいるようなので、口先の形状を見れば一発で判定できます。

2日目はここでタイムアップ。
ここまでで目的の魚はすべて採集ができました!

またまた和歌山ラーメン

何回でも食べに来ます。

紀州名産 早すし。今回は食べることができました!
鯖のお寿司。ラーメンの待ち時間に食べるのが地元流なのだとか。

すでにターゲットの魚がすべて採れているので、3日目は採集はせず。
懐かしい知人と再会し、美味しいものを食べ。

次回遠征時に検討中のポイントを一部下見したり採集用品を買い足したりして、解散としました。

焼き鯖寿司
お好み焼き
カレーうどん

無事に帰るまでが、遠征だぞ!

リザルト

今回採集してきたヨシノボリはこんな感じでした。

シマヨシノボリ

和歌山県南部河川産。
紀南エリアの個体です。

♂個体

♀個体

シマヒレヨシノボリ

紀北エリアの個体です。

サイズが小さいので、雌雄判別はまだ難しそうです。

シマヒレヨシノボリ 別の支流

先ほどの個体と同水系ですが、別の支流の個体です。

こちらもサイズが小さいので、雌雄判別はまだ難しそう。
これから育ててみて、ですね。

今回の遠征はこんな感じ!
前回の遠征で達成し損ねた要素を一通り回収。

満足度の高い遠征でした。

和歌山のお土産いろいろ

独断と偏見で選ぶおすすめのお土産です。

じゃばらようかん
西南のひかり
わかやまポンチ
IKORA-行楽-(イコラ) ※クラフトコーラ

もし次回和歌山行くなら、夏かな~
ヨシノボリの目標はだいたい達成したので、紀南エリアで釣りとかしてみたいですね。

それでは今回はこの辺で。
次回の更新をお楽しみに!

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