ゴクラクハゼ

ゴクラクハゼ 愛知県産
学名Rhinogobius similis
サイズ全長5~8cm程度
生活史両側回遊型

ヨシノボリを見分ける際には、「ヨシノボリ以外の似た仲間」にも気を付けなければなりません。

そもそもヨシノボリで無いのであれば、何ヨシノボリかな?という判断は適用できません。

そこで、よもやま話の中で、ヨシノボリを採集している際に一緒に採れがちなよく似た仲間も紹介します。そっくりさんシリーズみたいな感じのやつです。

今回紹介するのは、「ゴクラクハゼ」。
ゴクラクハゼは、ヨシノボリに近縁なハゼ科の魚です。
ヨシノボリと同じRhinogobius属に属します。

本種の記載はかなり古く、1859年には記載されました。
そのぐらい古くからヨシノボリとは区別されていたことになります。

わかりやすいイメージで言えば、ヨシノボリから見て親戚やいとこみたいな位置づけの種です。

見分け方のコツ
  • 目の間のV字バンドがありません!
  • 海に注ぎこむ河川の下流を好みます。シマヨシノボリと混ざって採れることも。
  • シマヨシノボリに似ていますが、頬の縞模様は太めです。
  • 黒い部分は個体差があり、濃くなったり薄くなったりします。

ゴクラクハゼの見分け方

同属だけあって体形や顔つきはヨシノボリに極めてよく似ていますが、目の間にV字バンドを持たないのが最大の識別ポイントです。
ヨシノボリは目の間に赤いV字バンドを全種共通で持ちますが、ゴクラクハゼにはこれが入りません。

ゴクラクハゼ
ヨシノボリ(オオヨシノボリ)

体側には黒と青の鱗がちりばめられますが、この並びや表現には個体差が大きいです。
青い鱗はコンディションが良いと美しく輝きます。

黒が薄い個体。気分で変わります。
上の個体の採集現場の写真です。
環境や気分によってかなり色が変わります。

頬に赤黒いバンド模様が入りますが、シマヨシノボリに比べると太めです。
シマヨシノボリとは異なり、環境によって濃くなったり薄くなったりします。

ゴクラクハゼ
シマヨシノボリ

間違えるとしたら、シマヨシノボリだと思います。
ゴクラクハゼはシマヨシノボリ同様、海に注ぎこむ河川の下流域を好みます。
ゴクラクハゼの方がより海側を好むようで、汽水域と思われるエリアにも現れます。

同じエリアで両種混ざって採れることも珍しくありません。
この点、慣れないうちはややこしく感じますが、慣れると簡単に見分けられるようになります。

鱗で見分けることもできます。
ゴクラクハゼの方が、ヨシノボリよりも硬くしっかりとした造りの鱗をしています。

ゴクラクハゼの鱗。
でも現場でこれじっくり見るのは難しいかも?

しかし、採集現場でここをじっくり見るのはなかなか至難の業かもしません。
ヨシノボリか否かを見分けるには、目の間の赤いV字バンドを見れば十分だと思います。


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